スーパーや家電量販店などの店舗で近年急速に普及しているデジタルの値札。
実は「電子ペーパー」を値札に利用した、電子棚札と呼ばれる値札表示の技術です。
導入に踏み切っている企業も多く、注目を集めており、
などの疑問の声もよく聞きます。
そこで本記事では、電子ペーパーを値札にするメリットや、導入方法などについて解説していきます。
目次
電子ペーパーとは、紙のように薄くて軽い表示デバイスの一種です。
スマートフォンやPCを通じて、表示内容をかんたんに変更・更新でき、その利便性と経済性から、さまざまな業界で広く活用されはじめています。
たとえば、AmazonのKindleなどで有名な電子書籍リーダーや、デジタルサイネージと呼ばれる店舗や公共交通機関の広告掲示などがあげられるでしょう。
そして今回のように、店舗で商品価格を表示するための値札としても活躍しています。
冒頭で述べたように、電子ペーパーの値札は電子棚札とも呼ばれ、英名では「Electric Shelf Label」とされるため、略称で「ESL」とも呼ばれることもあります。
電子棚札には次の3種類あり、用途によって使い分けが可能です。
目的に応じて種類を選べる電子棚札について、メリット・デメリットを解説していきます。
電子棚札のメリットは、商品の価格変更を一括でシステム管理できるため、従業員の時間と労力を大幅にカットできる点です。
たとえば、セール時にすべての商品の価格を瞬時に更新でき、人手による作業ミスも防げます。
従業員の負担が軽減され、より重要な業務に時間と労力を割けるようになるでしょう。
また従業員だけでなく、顧客満足度の面からもメリットがあります。
お客さんは価格をリアルタイムで知れるだけでなく、手作業によるミスもないので店舗に対する信頼度が高まります。
このように、電子棚札は従業員にとってもお客さんにとってもメリットが多いです。
一方でデメリットは導入コストがかかる点です。
詳しくは後述しますが、電子棚札は通常の値札よりも値段が高いうえ、管理するためのシステムも導入する必要があります。
また電子ペーパーは紙よりも表現力が劣ることもあります。
種類によってはカラー表示ができなかったり、イラストなどの画像表示に対応していないものもあるため、紙のように何でも表示できるわけではありません。
表示したいものに対応した電子ペーパーを探す必要があります。
関連記事:電子ペーパーとは?表示原理やメリット・デメリットを徹底解説
導入するためには、電子棚札本体以外にも準備や作業が必要になります。
大まかに導入を進める流れは次の通りです。
電子ペーパーの値札本体をそろえるには2つの選択肢があります。
値札本体は購入もしくはレンタルで揃えます。それぞれについて解説していきます。
まずは電子ペーパーの値札を購入する方法です。
1つあたりの価格は種類やサイズによって異なりますが、小物商品の陳列に適したサイズのものであれば1000円〜2000円が相場です。
扱う商品数が多いと、導入費用がかなりかかることになります。
たとえば、商品数1000点の店舗で購入のみで全面導入となると、電子棚札本体だけで少なくとも100万円の費用がかかります。
初期投資をおさえて電子棚札を導入したい場合は、レンタルやサブスクプランを利用する方法もあります。
購入するよりも大幅にコストカットが可能なうえ、不要になった際も引き取ってもらうだけなので撤去がかんたんです。
試験的に一部分から導入したいような場合はおすすめです。
tagELも電子ペーパーのサブスクリプションプランを展開しています。
初期費用不要かつ低価格設定なので、購入するよりもグッと導入費用をおさえることが可能です。
またtagELの電子棚札は基幹システムと連携しなくても、管理画面から棚札情報を書き換えられるため、システムの設定などの工程を省け、導入がスムーズです。
電子棚札を導入している業界も徐々に増えてきています。
たとえば、一部のスーパーマーケットや家電量販店では、従来の紙の値札を電子ペーパーに置き換えることで、価格変更の効率化を実現しています。
また個人経営の飲食店などでも、意外な面で電子ペーパーが活用中です。
それぞれの店舗で具体的にどのように導入されているのか解説します。
近年のスーパー業界は、人手不足の解消や、売価のミス表示削減のために電子ペーパーを導入している企業が増えています。
スーパーはタイムセールや割引などがあり、1日のなかでも食品の価格が頻繁に変動します。
価格変動が激しいと、店頭で表示されている価格とレジでの価格のズレが生じやすいです。
そこで電子棚札を活用することで、両者の差異を軽減して顧客満足度向上につなげている企業は多いです。
また店舗オペレーションの改革を進めるにあたって、AIによる自動発注やセルフレジシステムとあわせて導入に踏み切る企業もあります。
誰もが耳にしたことのある大手有名家電量販店でも、電子棚札の導入が進んでいます。
全国展開しているある有名企業は、2019年に全184店舗への導入完了を発表しています。
家電製品は他店舗との価格競争がとくに激しく、値札変更に多くの時間と労力を割いてきました。
電子棚札を導入してからは、従業員が値札変更に労力をかける必要がなくなったため、劇的に業務が効率化したそうです。
またLEDランプを使用した取り置き機能や、スマホを用いたレビューチェック機能は、お客さんにとっても満足度向上に大きくつながっているそうです。
電子棚札に表示されたQRコードを読み込むことで、商品についてスマホからリアルタイムで平均評価やレビューを確認できるとお客さんも安心ですよね。
飲食店では、季節ごとのメニューや新しい料理の追加、仕入れ状況による価格変更が頻繁に発生します。
電子ペーパーをメニュー表などとして活用することで、これらの情報をかんたんかつ迅速に更新でき、紙のメニュー表を作り直す手間が省けます。
これにより、時間やコストの削減が可能です。
また個人経営の飲食店では、とくに人手不足が大きな課題となることが多いです。
定休日や営業時間外の案内を自動で切り替えられる電子ペーパーの機能を活用すれば、店主が不在でもお客さんに正確な情報を伝えられます。
電子ペーパーは、低消費電力で長時間表示を維持でき、視認性が高いという特徴があります。
これらの特徴を活かして、上記の導入例以外のさまざまな場面でも効率的かつ効果的に活用できます。
たとえば、次のような活用方法です。
それぞれについて解説します。
図書館や美術館などでの案内板にも最適です。
展示内容やイベント情報、案内図などをリアルタイムで更新できるため、常に最新の情報を伝えられます。
自然光の下でも読みやすく、目に優しいため、来館者にストレスを与えません。
オフィスなどの受付では、メッセージボードとしても活用できます。
来客者へのメッセージや案内をかんたんに変更でき、イベントやフロア情報も柔軟に表示できます。
紙よりも高品質な表示が可能なため、「オフィスが洗練されている」など来客者に対して企業の印象アップにもつながるかもしれません。
倉庫や物流現場では、商品管理に電子ペーパーを活用することで効率が大幅に向上します。
商品名やバーコードなどを電子ペーパーで表示することで、商品が移動したり、内容が変更されたりした場合でもラベルを付け替える手間がありません。
作業の効率化とミスの防止が期待できます。
また紙のラベルを何度も印刷する必要がなくなるため、印刷コストや時間の削減にもつながります。
本記事では電子ペーパーの値札について導入メリットや方法について紹介してきました。
電子ペーパーの導入によって業務効率化やコスト削減を実現した企業は非常に多いです。
電子棚札の導入を検討する際は、ぜひtagELにご相談ください。
tagELは、電子棚札のサブスクリプションサービスを提供しており、月9,800円〜(親機費・本体費含む)ご利用いただけるので、初期費用をおさえた導入が可能です。
30日間の無料トライアル期間があるため、はじめて電子棚札を導入される場合も、費用対効果をしっかりと確かめてから導入するか決められるので安心ですよ。
初期費用不要で、本体はサイズにかかわらず10個まで無償提供させていただいております。
もちろん1個からの導入でも気軽にご利用いただけますので、ぜひお問い合わせください。
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