中古車販売店のなかには「支払総額の表示義務化によって、値札の差し替え業務による負担が増えた」「紙の値札だと安っぽく見えてしまう」といった悩みを抱えている店舗も多いのではないでしょうか。
デジタルプライスボードを利用すれば、差し替え作業の工数が削減できるだけでなく、視認性や消費電力などの観点でもメリットがあります。
この記事では、デジタルプライスボードとは何か、メリット、使用の際の注意点、導入方法、費用、おすすめのデジタルプライスボードを紹介します。
目次
デジタルプライスボードとは、電子的に価格を表示し、遠隔で表示を書き換えられるデジタル値札です。
電子棚札、電子ペーパー、デジタルプライスとも呼ばれているほか、英名の「Electric Shelf Label」の頭文字をとって「ESL」とも呼ばれることもあります。
デジタルプライスボードを導入することで、主に以下のようなメリットがあります。
続いて、それぞれのメリットについて紹介します。
デジタルプライスボードのハードウェアは、以前は液晶ディスプレイ製が主流でしたが、現在は電子ペーパー製が主流となっています。
電子ペーパーとは、紙のように薄い素材でできた表示装置のことです。
電子表示でありながらも、反射率が非常に高く、ほとんど紙と変わらない視認性を実現可能です。
また、一般的な液晶ディスプレイの場合、屋外などの強い光の下では視認性が損なわれますが、デジタルプライスボードは視野角の広さやコントラストの高さから、屋外でも視認性に優れています。
2023年10月の自動車公正競争規約・同施行規則の改定に伴い、中古車の販売価格は「支払総額(支払総額=車両価格+諸費用)の表示義務化」のルールが施行されました。
「諸費用」は、車検や自動車税の残日数等によって毎月変動するため、中古車販売店においては、車両価格が変わっていなくても、販売価格が変わるということが生じます。
そのため、全展示車両の価格を更新する作業が毎月発生し、紙の値札を利用している店舗では非常に大きな負担となっています。
一方、デジタルプライスボードであれば、値札を差し替えることなく、表示のみを変更可能です。
デジタルプライスボードは、表示を切り替える際のみ電力を使用するため、電源供給がなくても表示を続けられます。
また、消費電力が少ないため、一度設置すれば長期間、電池交換の必要がありません。
更新頻度により異なりますが、多くのモデルは5年から10年ほど利用可能な仕様です。
前述のとおり、デジタルプライスボードの導入によって、価格変更の度にスタッフが値札を印刷して差し替える手間を軽減できます。
値札の印刷や差し替え作業にかかる工数を削減するだけでなく、その分の時間を接客対応などにあてることで、オペレーションの効率化を図ることも可能です。
中古販売店でデジタルプライスボードを使用するうえでは、いくつかの注意点があります。
まず、紙の値札へ置き換える形でデジタルプライスボードを導入すると、初期導入コストが発生する点があげられます。
そのため、運用メリットと導入コストを比較したうえで、導入を検討することが重要です。
また、紙に比べて表現力や自由度の点では劣ります。
紙の棚札のメリットとして、大きなイラストを描いたり、詳しい商品説明を入れたりと、さまざまな付帯情報を載せることができますが、電子棚札の場合には制限があります。
電子ペーパーや電子棚札を導入する方法としては、購入とレンタルがあります。
以下では、それぞれの導入方法のメリット・デメリットについて解説します。
電子ペーパー・電子棚札の価格はサイズや種類によって異なり、小型のものは1枚あたり約1,000円から、大型のものは10万円を超えるものもあります。
また、本格的に導入する場合、サーバー構築などで数十万から数百万程度のコストが発生します。
上記のように初期費用はかかりますが、一度購入すれば長く使えるため、長期的に見ればコストをおさえられるため、長期的に使用する場合には購入がおすすめです。
レンタルであれば初期費用を抑えられるうえ、月額料金だけで導入することもでき、予算が限られていても導入しやすいです。
また、必要な期間だけ利用でき、不要になった場合でも簡単に返却できる点もメリットです。
試験的に導入を行いたい場合や、まずは低コストで運用したい場合にはレンタルが適しています。
電子ペーパー・電子棚札の導入を検討するうえでは、費用面の情報も欠かせません。
次に、電子ペーパー・電子棚札を購入する場合の初期費用・運用費用について解説します。
前述のとおり、電子ペーパー・電子棚札を購入する場、小型のものは1枚あたり約1,000円から、大型のものは10万円を超えるものもあります。
扱う商品の数に応じて電子ペーパー・電子棚札を用意する必要があるだけでなく、そのほかに下記のような費用もかかります。
目安として、数十万円〜数百万円程度の費用がかかると考えておくとよいでしょう。
導入後の運用には、主にサーバー費用や保守費用などがかかります。
サーバー費用は、自社内でサーバーを構築していない場合にサーバーをレンタルする必要があり、扱うデータ量によって異なりますが、月額2万円〜3万円ほどが相場です。
また、保守費用は、定期的なメンテナンスや、トラブル時の対応にかかる費用で、月額3万円〜4万円ほどが一般的です。
電子ペーパー・電子棚札を購入するには大きな費用がかかるため、まずは導入後の運用効率や費用対効果を確かめるうえでも、レンタルによる導入がおすすめです。
tagELでは、電子ペーパー・電子棚札のレンタルプランをご用意しており、12,000円~/月(税別)で導入可能です。
以下では、tagELのレンタルプランの特徴について紹介します。
tagELのサブスクプランでは、初期費用ゼロで電子ペーパー・電子棚札を導入可能です。
システム構築や本体購入に多額の費用がかかることから、電子ペーパー・電子棚札の導入を見送るというケースも少なくありませんが、tagELであれば限られた予算でも導入が可能です。
電子ペーパー・電子棚札を導入するうえで、見落としがちなのが親機や本体のコストです。
tagELでは、初回に限り親機1台と棚札10枚まで無料で提供しているため、導入時の負担を大きく軽減できます。
たとえば、商品の一部に限定して導入効果を試すことも可能です。
設備投資を抑えつつ、実際の売場で活用できるため、初めて導入する方にも扱いやすい設計となっています。
tagELでは30日間の無料トライアルを通して、実際の現場で導入による効果を確認できます。
価格変更や表示更新のスピード感、スタッフの操作性なども事前に体感できるため、導入後のミスマッチを防ぎやすくなります。
費用をかけずに業務改善の効果を実感できる機会として、トライアル期間を有効に活用しましょう。
tagELは、導入スピードにも優れており、ご注文から最短5営業日で納品が可能です。
急な導入ニーズにも柔軟に対応できるため、繁忙期のキャンペーン対応や棚替え前のタイミングでもすぐにはじめられます。
デジタルプライスボードは、表示価格の差し替えが容易にできるうえ、屋外での視認性にも優れており、中古車販売店においても多く活用されています。
ただし、電子ペーパー・電子棚札を購入する場合、導入時には数十万円から数百万円ほどの初期費用がかかるため、試験的に導入するにはコスト面のリスクが大きいのが実情です。
一方、tagELのレンタルであれば、初期費用不要かつ月額制で、電子ペーパー・電子棚札をお試しいただけます。
30日間の無料トライアルもご用意しているため、ぜひお気軽にお問合せください。
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